プラズマクラスターはSHARPだけの独自空気浄化機能です。
プラスとマイナスの異なるイオンを生成し空気中に放出することで、お部屋に浮遊する菌やウイルスに結合し、それらの作用を抑制する効果があります。
プラズマクラスターが生成するイオンの量は、自然界に発生しているイオン濃度と比較を行いますと
1cm³あたりの個数
- 都心部 200~300個
- 森林 500~900個
- プラズマクラスター7000 7000個
- プラズマクラスター25000 25000個
- プラズマクラスターNEXT 50000個
このようにプラズマクラスターが生成するイオン濃度はいかに高いのかが一目で分かります。
ちなみに他社メーカーの調査によりますが、1cm³の空気中には2700京もの窒素分子や酸素分子が存在していると言われています。
これを加味した上でプラズマクラスターの1cm³辺りの個数を確認するようにしてみましょう。
プラズマクラスターは菌やウイルスを抑制する効果以外にも、静電気除去も効果があるとされています。
目次
プラズマクラスターの仕組みを知ろう
プラズマクラスターを発生させることにより、菌やウイルスの抑制、静電気除去などに効果があるのは分かったけどそもそもの仕組みが分からない。
このように気になっている方は多いでしょう。
プラズマクラスターとは簡単に言うと「プラスイオン」と「マイナスイオン」に水分子がくっついている状態のイオンなのですが、プラズマ放電の力により人口的に生成されたイオンとなります。
生成されたプラズマクラスターは浮遊している菌やウイルスに付着することで効果を発揮するのですが
菌に付着するだけで何故効果が発揮されるのかこのメカニズムも理解する必要があるでしょう。
ちなみにプラズマクラスターで生成された、プラスとマイナスのイオンはとても不安定な性質のため、状態を安定させる為に周りの水分子と結合するのですが、
この水分子とイオンが結合した形がクラスター(ブドウの房)のような見た目になることから「プラズマクラスター」との名称が付けられているらしいので、豆知識として知っておくとイメージしやすくなるでしょう。
それではプラズマクラスターが菌やウイルスに付着することにより、なぜ抑制できるのか原理を確認してみましょう。ここからは、「OHラジカル」という非常に酸化力の強い物質の存在がカギとなりますので先に解説を行います。
OHラジカルとは
OHラジカル(ヒドロキシラジカル)とは、O(酸素)とH(水素)が1個づつ結合した分子のことで、非常に不安定な分子のため、安定した状態になろうと至るところからHを抜き取ろうとする性質を持っています。
OHラジカルはHを取得することで、H2O(水)へと変化する面白い物質となります。
このOHラジカルが菌やウイルスに付着することにより菌からH(水素)を抜き取るのですが、菌は水素が抜き取られることにより機能が不活化してしまうわけなのです。
しかしOHラジカルは意志を持って菌やウイルスにターゲットを定めている訳ではありませんので、生成されるとそこらじゅうの糖質やタンパク質、脂質など、あらゆる物質とすぐに反応してしまいます。
通常の環境ではOHラジカルが生成されても浮遊してすぐにそこら辺のHを抜き取って水になってしまいますので、非常に短命な性質をもった残念な分子とも言えるのです。
プラズマクラスターとOHラジカルは違う?
ここで再度プラズマクラスターの解説に戻りますが、「プラスイオン」と「マイナスイオン」を生成する仕組みのプラズマクラスターはOHラジカルと密接に関係があります。
プラスイオン(H+)とマイナスイオン(O2−)は、菌やウイルスに付着するだけでは機能を抑制することは出来ません。
しかしプラスイオン(H+)とマイナスイオン(O2−)が菌の表面で結合することにより、なんと「OHラジカル」に変化するのです。
OHラジカルは物質からH(水素)を抜き取り機能を抑制する効果がありますので結果、除菌や消臭に繋がるという訳です。
「プラズマクラスターは除菌や消臭効果がある」と表記がされていますが、言い方を変えると、「プラズマクラスターはOHラジカルを効果的なタイミングで生成させる技術」とも言えるのかもしれませんね。
OHラジカルは発生すると、直ぐに消滅してしまう性質がありますので、プラズマクラスター技術によりプラスイオン(H+)とマイナスイオン(O2−)が浮遊している菌に付着してから結合することにより、目的の場所でOHラジカルに変化し菌やウイルスを効果的に抑制できる考え抜かれたシステムだと言えるでしょう。
プラズマクラスターは静電気にも効果的
静電気抑制の効果が期待されるプラズマクラスターですが、どのようなメカニズムとなっているのでしょうか?
静電気には、プラスの静電気とマイナスの静電気2つが存在します。
2つの静電気は帯電する物によって異なり、下図のような帯電列を見ていただくとイメージがしやすいでしょう。
これらの帯電している静電気に相反する電極のイオンが付着することで静電気の抑制を行うことができるメカニズムとなっています。
静電気を抑制できることで静電気を防げるだけではなく、壁や天井に付着して静電気により離れにくくなっているホコリを取れやすくしてくれる効果にも期待がもてます。
プラズマクラスターには2022年現在、3種類に性能分けされたプラズマクラスターが提供されています。
下記にて3種類のプラズマクラスター
- プラズマクラスターNEXT
- プラズマクラスター25000
- プラズマクラスター7000
を紹介しますが、プラズマクラスターの濃度がアップしていく事が大きな違いとなり、高濃度になる事でどのような効果が現れるのかという解説になりますので前もって理解しておきましょう。
プラズマクラスターNEXT
イオン濃度50,000個/cm³
プラズマクラスターNEXTになる事で期待が出来る効果
- ニオイの元となる付着ニオイ原因菌を除菌
- 付着したペットの皮膚特有の菌の作用を抑える
- 付着した排せつ物臭を消臭
このような効果が「プラズマクラスター25000」から「プラズマクラスターNEXT」にグレードアップすることで期待ができるようになります。
また25000→NEXTになることで効果が現れるまでの時間短縮にも期待が持てます。
付着ウイルスの作用を抑える(1.3倍)
タバコの付着臭を分解・除去(3倍)
(プラズマクラスター25000との比較)
つまり「プラズマクラスターNEXT」になることでニオイへのアプローチが可能になり、浮遊している菌やウイルスだけではなく、物に付着した菌やウイルスにも強力な効果が期待できるようになる訳なのです。
プラズマクラスターNEXTを搭載したモデル
プラズマクラスター25000
イオン濃度25,000個/cm³
プラズマクラスター25000になる事で期待が出来る効果
- 浮遊カビ菌の増殖を抑える
- 付着ウイルスの作用を抑える
- 付着花粉アレル物質の作用を抑える
- お肌にツヤを与える
このような効果が「プラズマクラスター7000」から「プラズマクラスター25000」にグレードアップすることで期待ができるようになります。
また7000→25000になることで効果が現れるまでの時間短縮にも期待が持てます。
タバコの付着臭を分解・除去(1.6倍)
静電気を抑える(5倍)
「プラズマクラスター25000」になることで数値を見るだけでも下位の7000からイオン濃度が4倍以上になっている事が分かりますので効果に期待できる事は容易に想像できるでしょう。
浮遊している物質だけでなく、壁などに付着してしまった菌やウイルスへの作用抑制に効果が期待できるようになる事が特徴となります。
プラズマクラスター25000を搭載したモデル
プラズマクラスター7000
イオン濃度7,000個/cm³
プラズマクラスター7000に期待が出来る効果
- 浮遊カビ菌を除菌
- 浮遊ウイルスの作用を抑える
- 浮遊菌の作用を抑える
- ダニのふん・死がいの浮遊アレル物質の作用を抑える
- 浮遊花粉アレル物質の作用を抑える
- 静電気を抑える
- タバコの付着臭を分解・除去
- 衣類に付着した汗臭をスポット消臭
- 部屋干し衣類の生乾き臭をスポット消臭
プラズマクラスターには3種類のランクがあり7000が1番下のランクにはなりますが、これだけたくさんの効果が期待される内容となっています。
プラズマクラスター25000を搭載したモデル
FU-P50
FU-PC01
空気中に浮遊する菌やウイルスにアプローチができるとされており、ものに付着した菌やウイルスを除菌したいと考えるのであれば上位ランクのプラズマクラスター「25000」or「NEXT」が搭載されたモデルから購入を検討する事をオススメします。
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プラズマクラスター搭載の空気清浄機
プラズマクラスターにより室内の静電気除去や、浮遊している菌やウイルスの抑制効果に期待ができるSHARPの空気清浄機ですが
2022年モデルは、空気清浄機業界で最大級の加湿機能と飛沫粒子モードが魅力的なシリーズになるでしょう。
下記にて2022年のSHARP空気清浄機を全てまとめていますのでチェックしてみてください。
SHARPの2022年モデルプラズマクラスター搭載空気清浄機一覧
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プラズマクラスター搭載のエアコン
SHARPの家電製品には空気清浄機以外にもプラズマクラスターが搭載された製品は複数あります。
そのなかでも代表的な家電製品に含まれるのがエアコンになることは間違いないでしょう。
SHARPのエアコンはSHARP空気清浄機とAI機能の「COCORO AIR」を介して効率的なお部屋空間を作り上げてくれますので相性は抜群です。
他社メーカーの空間除菌
SHARPは空間除菌にイオン方式である「プラズマクラスター」を採用していましたが、他社の空気清浄機メーカーは異なる空間除菌方式を活用しています。
空間除菌にはイオン方式以外にも様々な方法がありますので、全てを覚えるのは大変ですが知識を身につけておくことにより、日常生活に活かせる知識や、あなた自身を守る為の内容が沢山記載がされています。
是非ともチェックしてみてはいかがでしょうか。
イオン方式のみで比較してみたい方はダイキン(ストリーマ)、パナソニック(ナノイー)、オゾンについてそれぞれ確認してみることをオススメ致します。