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オゾンとは?
オゾン層という名前は皆さん聞いた事あるのではないかと思いますが、オゾンってそもそも何だと思いますか?
オゾンとは酸素原子が3つ結合した分子の事を指し、非常に酸化力の強い活性酸素の一種とされています。
フッ素に次ぐ強い酸化力とされており、塩素の約6場合除菌力があるとされています。
化学式ではO3と表記され、折れ線型の構造をしている事と、特有のニオイがする特徴があります。ちなみにオゾンは本来無臭の分子なのですが、不純物がある場合かつ高濃度になることでニオイを感じるようになります。
オゾンのニオイ
オゾン濃度が0.04ppmくらいでほのかにオゾンのニオイをほのかに感じるとされており、敏感な方であれば0.01ppmでもオゾン臭を感じる事もあるようです。
オゾンがからはどのような匂いがするのかは、濃度の濃さや人によって感じ方が違うので一概には言えませんが
- 生臭いニオイ
- プールのようなニオイ
- コピー機のニオイ
- 漂白剤のようなニオイ
このような例え方が良くされています。
オゾンの危険性
オゾンは低濃度であれば人体に影響を及ぼすことはないと証明がされており、発がん性も確認はされていません。
オゾン濃度の数値がどれくらいになると、どのような影響があるのか確認をしてみましょう。
オゾン濃度(ppm)
0.01~0.02
多少の臭気を感じる場合がある
0.02~0.05
オゾン特有の匂いがわかる
0.06
慢性の肺疾患の患者にも悪影響はない
0.1
日本産業衛生学会 作業環境基準の許容濃度
0.1~0.3
鼻・のどに刺激を感じる
0.5
オゾン環境に労働する者に慢性気管支炎等が増える
0.6~0.8
胸痛・咳・呼吸困難・肺機能の低下等を生じる
1.0~2.0
疲労感・頭痛等を1~2時間で生じる
5.0~10
脈拍増加・体痛・麻酔状態・肺水腫をおこす
15~20
小動物は2時間以内に死亡する
オゾンが生成される仕組み
自然界でオゾンが生成されるメカニズムは、太陽から発される紫外線がO2(酸素分子)に当たることでO(酸素原子)2つへと分解されます。
2つのO(酸素原子)に分解された原子は、別のO2と結合しO2+O=O3(オゾン)へと変化するメカニズムとなる訳です。
オゾンは自然界で大量に生成されることはなく、基本的には高度10km~50km(成層圏)に90%のオゾンが存在していると言われています。
この成層圏のことが一般的にオゾン層と呼ばれているのです。
人工的にオゾンを生成する方法
沿面放電式
セラミックの板に金メッキを張り高電圧をかけることでオゾンを生成する方法となります。
沿面放電式はオゾンの生成量が少なく、発生機も時間の経過と共にオゾン生成量が低下してしまうため、寿命が短いという特徴があります。発生器は作りやすく搭載されているモデルには安価な商品が多いです。
無声放電式
誘電体と誘電体を一定の間隔で配置し、その間に交流電圧を負荷して放電を起こさせる方法
簡単に言うとプラズマ式です。
無声放電方式は他の方式と比較すれば大量のオゾン生成が出来るため、効果には期待がもてますが搭載されているモデルは高価な商品が多いです。
紫外線ランプ式
紫外線ランプから放射される紫外線波長185nmを空気(酸素)に照射することで、オゾンを人工的に作り出すことが可能です。
コロナ放電式
コロナ放電とは、尖った電極に高電圧をかけると起きる持続的な放電のことで、コロナ放電が発生する周囲では電子が飛び交い酸素分子とぶつかってオゾンが生成されるメカニズムとなります。
何の物質に対して効果的なの?
- 花粉
- ハウスダスト
- PM2.5
- ウイルス
- ニオイ
ゴキブリ対策にもなっている!?
オゾンは菌やウイルスなどの有害物質に効果を発揮する事は分かりましたが、なんと害虫駆除にも一定の効果が期待できるようです。
理由としてはオゾンの効果により室内のニオイが分解され、悪臭に寄ってくるハエやゴキブリが寄ってきにくくなるからです。
またゴキブリに関しては、自身の糞や尿の匂いやフェロモンの匂いによって仲間を呼び集める習性も持っており、オゾンがこのような物質の消臭や分解を行ってくれるため害虫駆除効果があるとされています。
あくまでも害虫を死滅させたりする殺虫効果かある訳ではないことには理解が必要となります。
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オゾンを活用した空気清浄機メーカー
オゾンを空間除菌の技術として採用している空気清浄機メーカーは複数ありますが、その中でもKirara Airは有名です。