目次
-
ナノイーとは
ナノイーという名前を聞いた事ある方多いのではないかと思いますが、Panasonic独自のイオン生成技術となります。
空気中の水に高電圧を加える事で菌やウイルスを抑制させる「OHラジカル」を生成するのですが、Panasonicの特徴としてはイオン発生機に電圧を加えるのではなく水に電圧を加えるところがポイントとなります。
水に直接電圧を加えることで、OHラジカルを水の中に生成する事ができるようになり広範囲に長時間OHラジカルを浮遊させる事ができるのです。
そもそもOHラジカルって何なの?
と気になっている方に向けて詳しく解説しますので確認してみましょう。
OHラジカルとは
OHラジカル(ヒドロキシラジカル)とは、O(酸素)とH(水素)が1個づつ結合した分子のことで、非常に不安定な分子のため、安定した状態になろうと至るところからHを抜き取ろうとする性質を持っています。
OHラジカルはHを取得することで、H2O(水)へと変化する面白い物質となります。
このOHラジカルが菌やウイルスに付着することにより菌からH(水素)を抜き取るのですが、菌は水素が抜き取られることにより機能が不活化してしまうわけなのです。
しかしOHラジカルは意志を持って菌やウイルスにターゲットを定めている訳ではありませんので、生成されるとそこらじゅうの糖質やタンパク質、脂質など、あらゆる物質とすぐに反応してしまいます。
通常の環境ではOHラジカルが生成されても浮遊してすぐにそこら辺のHを抜き取って水になってしまいますので、非常に短命な性質をもった残念な分子とも言えるのです。
ナノイーによってOHラジカルが長持ち
ナノサイズの水のカプセル内に、菌やウイルスを抑制する効果を持つ「OHラジカル」を大量に生成し空気中へと放出させる仕組みとなっており、このOHラジカルが包まれたナノサイズの水を「ナノイー」と呼んでいます。
通常であればOHラジカルを放出しても約10秒~100秒で消滅してしまうため、遠くまで浮遊させることが難しく考えられていましたがナノイーの技術によりOHラジカルの寿命は約600秒まで伸びたとされているのです。
またナノイーのように水に包まれていることで、空気中の酸素や窒素とくっつきにくいため、より有害物質にアプローチできる確率もアップするとされています。
ナノイーの種類
ナノイーにはOHラジカルの濃度により名称が変わり、現在4種類のランクに分けられています。
ナノイー技術は2001年から開発がスタートされ、2003年にナノイーが搭載された空気清浄機が初めて発売されました。
その後は2016年にナノイーX 4.8兆のモデルが発売。2019年にナノイーX 9.6兆のモデル、2021年にナノイーX 48兆のモデルが発売されるというように年々ナノイー技術は進化を遂げているのです。
▫4種類のナノイー
- ナノイー
- ナノイーX
- 高濃度なナノイーX
- ナノイーX 48兆
それぞれのナノイーについて、どのような効果の違いがあるのか確認してみましょう。
▫ナノイー
4,800億個/秒
コロナ放電
2003年
▫ナノイーX 4.8兆(旧名:ナノイーX)
4兆8000億個/秒
マルチリーダー放電
2016年
▫ナノイーX 9.6兆(旧名:高濃度なナノイーX)
9兆6,000億個/秒
マルチリーダー放電
2019年
▫ナノイーX 48兆
48兆個/秒
ラウンドリーダ放電
2021年
引用元:Panasonic公式
引用元:Panasonic公式
ナノイーのレベルが上がることにより、効果も向上することが数値として検証されていますが純粋にナノイー内のOHラジカル量が増えた倍率により、消臭・有害物質を抑制するスピードも比例して効果に現れるようです。
またナノイーXは肌水分量を増加させる効果にも期待されており、湿度が20%上昇した際と同等の効果がある検証がされていたり、髪の毛にも潤いを与えキューティクルを引き締める効果にも明言しています。
つまり有害物質の抑制効果だけではなく、人体への美容効果が期待ができる面もナノイーの特徴として挙げることがでるのです。
-
パナソニックのナノイー搭載空気清浄機
-
パナソニックのナノイー搭載エアコン