
象印の最上位炊飯器シリーズ「炎舞炊き」から、2025年モデルとして登場したNX-AA10。
“象印史上最高の大火力”をうたうフラッグシップモデルとして注目を集めています。
とはいえ、「同じ炎舞炊きのNW-NB10やNW-FC10とは何が違うの?」
「価格差に見合う性能の差があるの?」と気になる人も多いはず。
実はこの3機種、すべて「炎舞炊き」の名を冠していながらも、
火力構造・炊き分け機能・操作性・サイズ感など、細部の設計思想がまったく異なります。
この記事では、
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NX-AA10とNW-NB10の違い(上位モデル比較)
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NX-AA10とNW-FC10の違い(世代&グレード比較)
この2つを公式スペックをもとにわかりやすく解説。
価格だけでは分からない“おいしさ・使いやすさの差”を徹底的に比較していきます。
NX-AA10とNW-NB10の違い
「NX-AA10」は、象印の炎舞炊きシリーズの最上位モデル。
新開発の3DローテーションIHで釜全体を立体的に加熱し、従来よりも炊きムラを抑え、甘みと粒立ちを最大限に引き出します。
一方の「NW-NB10」は、同じ炎舞炊き構造を採用した上位スタンダードモデル。
火力や炊き分け機能は控えめですが、軽量・コンパクトで扱いやすく、価格も約3万円安いのが魅力です。
| 項目 | NX-AA10 | NW-NB10 |
|---|---|---|
| 発売日 | 2025年6月21日 | 2025年7月21日 |
| 加熱方式 |
3DローテーションIH (立体加熱) |
ローテーションIH (底面加熱) |
| 炊飯時消費電力 | 約1,440W | 約1,240W |
| 外形寸法(幅×奥行×高さ) | 約26.0×33.0×24.0cm | 約24.5×33.0×21.5cm |
| 本体質量 | 約8.0kg | 約6.5kg |
| 内釜保証 | 5年保証(フッ素加工のみ) | 3年保証(フッ素加工のみ) |
| 炊き分けセレクト | 15通り(銘柄・用途別) |
4通り (ふつう/しゃっきり もちもち/やわらか) |
| わが家炊き設定数 | 121通り(かたさ×粘り調整) | 81通り(かたさ×粘り調整) |
| 操作パネル |
カラータッチ液晶 (タッチ操作対応) |
高コントラスト液晶(ボタン操作) |
| 新機能 | お好みごはん診断(食感提案機能) | ― |
| 省エネ基準達成率 | 105%(2008年度基準) | 110%(2008年度基準) |
| 年間消費電力量(エコ炊飯) | 約81.3kWh/年 | 約76.5kWh/年 |
| カラー展開 |
ブラック(BZ) ホワイト(WZ) |
スレートブラック(BZ) ホワイト(WA) |
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価格帯 (2025年10月時点) |
約10〜11万円前後 | 約7〜8万円前後 |
3DローテーションIH
3DローテーションIHは、底IHヒーターの加熱面を細かく分け、対角の複数ヒーターを切り替え点火して縦・横・斜めへ強い対流を起こす加熱方式です。
釜全体を立体的に加熱できるため、上層〜下層の温度ムラが減り、一粒一粒がふっくら。従来構造より単位面積あたりの火力を大きく高め、粒感と甘みを引き出すのが特長です。
お好みごはん診断
「お好みごはん診断」は、NX-AA10に新しく搭載された“あなた好みのごはんを見つけるための診断機能”です。
炊飯器の画面に表示される3つの質問に答えるだけで、最適な炊き方を自動で提案してくれます。質問は「かたさ」「粘り」「香ばしさ」など、日常的に感じる好みを選ぶだけのシンプルな内容。
診断結果は、「わが家炊き」機能に反映され、次回以降もその設定で炊けるようになります。
NX-AA10とNW-FC10の違い
「NX-AA10」は、炎舞炊きシリーズの最新フラッグシップモデル。
象印史上最高火力の3DローテーションIHを搭載し、炊きムラの少ない立体加熱で、より甘みと粒立ちのあるごはんを炊き上げます。
また、カラータッチ液晶や炊き分けセレクト15通りなど操作性と多機能性も強化されています。
一方の「NW-FC10」は、同じ3DローテーションIHを採用しつつも、操作パネルは大型バックライト液晶で、Ag+抗菌しゃもじなど衛生面の配慮が特徴です。
| 項目 | NX-AA10 | NW-FC10 |
|---|---|---|
| 発売日 | 2025年6月21日 | 2024年6月21日 |
| カラー | 黒(BZ)/白(WZ) | 濃墨(BZ)/絹白(WZ) |
| 加熱まわりの訴求 | 3DローテーションIH | 3DローテーションIH |
| 炊飯時消費電力(5.5合) | 1440W | 1240W |
| 操作パネル |
カラータッチ液晶 (フルカラー・タッチ) |
大型バックライト液晶 (タッチパネル) |
| 内ぶた |
洗える内ぶた (食洗機対応) |
洗える内ぶた (食洗機対応の明記なし) |
| 本体サイズ・質量(約) | 26×33×24cm・8.0kg | 26×33×23.5cm・8.0kg |
| 省エネ基準達成率(2008年度) | 105% | 105% |
NX-AA10の基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2025年6月21日 |
| カラー展開 | ブラック(BZ)/ホワイト(WZ) |
| メーカー | 象印マホービン株式会社 |
| 製品名 | 炎舞炊き(えんぶだき) |
| 型番 | NX-AA10 |
| 炊飯容量 | 0.5〜5.5合(0.09〜1.0L) |
| 炊飯方式 | 圧力IH方式(3DローテーションIH) |
| 圧力範囲 | 1.0〜1.3気圧(可変圧力) |
| 釜構造 | 鉄(くろがね仕込み)豪炎かまど釜/厚さ約2.2mm(ふち約3.0mm) |
| 内釜保証 | 5年保証(フッ素加工のみ) |
| ヒーター構成 | 底IHヒーター4ブロック独立制御(3D加熱構造) |
| 炊飯時消費電力(最大) | 約1440W |
| 炊飯メニュー | 白米/エコ炊飯/わが家炊き/熟成炊き(白米・玄米)/おかゆ/雑穀米/玄米/すしめし/炊き込みごはん/冷凍ごはん/お弁当 ほか |
| 炊き分けセレクト | 15通り(食感・銘柄・用途別炊き分け対応) |
| わが家炊き設定数 | 121通り(かたさ×粘りを細かく調整) |
| お好みごはん診断 | あり(3問の質問で食感を自動提案) |
| 保温機能 | 極め保温(40時間)/高め保温/保温なし |
| 再加熱機能 | あり(あたため再加熱ボタン) |
| 外形寸法(幅×奥行×高さ) | 約26.0×33.0×24.0cm(ふた開き時:約47.5cm) |
| 本体質量 | 約8.0kg |
| 表示部 | カラータッチ液晶(フルカラー・タッチ操作対応) |
| 付属品 | 計量カップ(白米用・無洗米用)/しゃもじ(Ag+抗菌加工あり) |
| 内ぶたの食洗機対応 | 対応(食器洗い乾燥機OK) |
| お手入れ性 | 洗える内ぶた・フラット庫内・クリアコートボディ |
| 省エネ基準達成率 | 105%(2008年度基準) |
| 年間消費電力量(エコ炊飯時) | 約81.3kWh/年 |
| 希望小売価格 | オープン価格(実売 約10〜11万円前後/2025年10月時点) |
| 製造国 | 日本製 |
NW-FC10の基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2024年6月21日 |
| カラー展開 | 濃墨(BZ)/絹白(WZ) |
| メーカー | 象印マホービン株式会社 |
| 製品名 | 炎舞炊き(えんぶだき) |
| 型番 | NW-FC10 |
| 炊飯容量 | 0.5〜5.5合(0.09〜1.0L) |
| 炊飯方式 | 圧力IH方式(3DローテーションIH) |
| 圧力範囲 | 1.0〜1.3気圧(可変圧力) |
| 釜構造 | 鉄(くろがね仕込み)豪炎かまど釜/厚さ約2.2mm(ふち約3.0mm) |
| 内釜保証 | 5年保証(フッ素加工のみ) |
| ヒーター構成 | 底IHヒーター4ブロック独立制御(炎舞炊き構造) |
| 炊飯時消費電力(最大) | 約1240W |
| 炊飯メニュー | 白米/エコ炊飯/わが家炊き/熟成炊き(白米・玄米)/おかゆ/雑穀米/玄米/すしめし/炊き込みごはん/冷凍ごはん/お弁当 ほか |
| 炊き分けセレクト | 記載なし(炊き分け機能あり) |
| わが家炊き設定数 | 121通り(かたさ×粘り調整) |
| お好みごはん診断 | なし |
| 保温機能 | 極め保温(40時間)/高め保温/保温なし |
| 再加熱機能 | あり(あたため再加熱ボタン) |
| 外形寸法(幅×奥行×高さ) | 約26.0×33.0×23.5cm(ふた開き時:約47.5cm) |
| 本体質量 | 約8.0kg |
| 表示部 | 大型バックライト液晶(タッチパネル方式) |
| 付属品 | 計量カップ(白米用・無洗米用)/立つしゃもじ(Ag+抗菌加工) |
| 内ぶたの食洗機対応 | 非対応(「洗える内ぶた」のみ) |
| お手入れ性 | 洗える内ぶた・フラット庫内・クリアコートボディ |
| 省エネ基準達成率 | 105%(2008年度基準) |
| 年間消費電力量(エコ炊飯時) | 約81.3kWh/年 |
| 希望小売価格 | オープン価格(実売 約9〜10万円前後/2025年10月時点) |
| 製造国 | 日本製 |
まとめ

象印の「炎舞炊き」シリーズは、すべてが“高火力でごはんを美味しく炊く”という基本思想を共有しながらも、モデルごとに明確な個性とターゲットが分かれています。
最上位のNX-AA10は、象印史上最高火力を誇るフラッグシップモデル。
3DローテーションIHによる立体加熱で、お米の芯までしっかり火が通り、粒立ちと甘みが際立ちます。さらに、カラータッチ液晶や炊き分けセレクト15通りなど、操作性と楽しさも進化。
一方のNW-FC10は、同じ3DローテーションIHを採用しつつ、火力と価格をやや抑えた上位モデル。Ag+抗菌しゃもじやバックライト液晶など、日常使いでの扱いやすさを重視した設計です。
そしてNW-NB10は、シリーズの上位スタンダードとして位置づけられたモデル。
ローテーションIHによる高火力炊飯と、食洗機対応の内ぶたを備え、コストパフォーマンスに優れています。
つまり、
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とことん味と機能を追求するなら NX-AA10
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高性能と扱いやすさのバランスを取るなら NW-FC10
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コスパ重視で炎舞炊きの味を楽しむなら NW-NB10
まあどのモデルを選んでも、「おいしいごはん」は確実でしょう。


