
象印の炊飯ジャーを選ぶときに、NW-SB10と旧モデルのNW-SA10、そして上位モデルのNW-VK10は何が違うの?と迷う人は多いはず。
見た目はどれもシンプルで似ていますが、実は発売時期や炊飯性能、お手入れ機能などにしっかり差があります。
この記事では、**最新のSTAN.シリーズ《NW-SB10》と旧モデル《NW-SA10》、さらに高火力タイプ《NW-VK10》**を比較し、それぞれの特徴や進化ポイントをわかりやすく整理しました。
「デザインで選ぶか、炊き上がりで選ぶか。」
あなたのライフスタイルに合う一台を見つけるために、3モデルの違いを丁寧に解説していきます。
NW-SB10とNW-VK10の違い
NW-SB10とNW-VK10の違いは、デザイン重視か、炊き上がり重視かという点です。
NW-SB10は「STAN.シリーズ」として、生活になじむデザインと使いやすさを重視したモデル。一方、NW-VK10は「極め炊き」シリーズの上位機で、豪熱沸とうIHによる高火力炊飯や発芽玄米・おこげメニューなど、ごはんの味をより追求した性能を備えています。
つまり、NW-SB10はスタイリッシュで日常使いしやすい炊飯器、
NW-VK10は炊き上がりの質を求める方向けの高火力モデルという違いです。
| 違いの項目 | NW-SB10 | NW-VK10 |
|---|---|---|
| 発売日 | 2025年9月発売 | 2025年10月発売 |
| シリーズ | STAN.シリーズ | 極め炊きシリーズ |
| 本体カラー |
ブラック(-BA) ホワイト(-WA) |
ブラック(-BA) ホワイト(-WA) |
| 炊飯方式 | IH式 |
豪熱沸とうIH式 |
| 内釜 | 黒まる厚釜(厚さ 約1.7mm) |
黒まる厚釜(厚さ 約1.7mm) 内釜3年保証 |
| 炊き上がり性能 | 通常IHによる全面加熱 |
豪熱沸とうIHで高火力 芯までふっくら炊き上げ |
| 保温性能 | うるつや保温(最大30時間) |
うるつや保温(最大30時間) 高め保温モード |
| 搭載メニュー |
無洗米/雑穀米/玄米 米粉パン(グルテンフリー) |
無洗米/玄米/雑穀米 おこげ/発芽玄米 |
| デザイン |
STAN.特有のシンプルで 生活になじむデザイン |
操作性を重視した大型液晶 天面操作パネル |
| お手入れ性 |
洗える内ぶた フラットトップ構造 |
洗える内ぶた クリーニング機能搭載 |
|
最大炊飯時 消費電力 |
1,115W | 1,105W |
| 外形寸法(約) | 幅23.5 × 奥行29.0 × 高さ19.5 cm/約4.2kg | 幅25.5 × 奥行37.5 × 高さ20.5 cm/約4.1kg |
豪熱沸とうIH式とは?
「豪熱沸とうIH式」は、象印独自の**“強火を最後まで維持するIH炊飯方式”**です。
一般的なIH炊飯器は、沸とうしたあとに火力を少し落として炊き続けますが、
豪熱沸とうIHは沸とう後も高火力のまま炊き続けるのが最大の違い。
その結果、
-
釜の中全体を高温で均一に加熱できる
-
お米の芯までしっかり火が通り、ふっくら・ツヤのあるごはんになる
-
甘みと香りがより引き立つ
といった効果があります。
つまり、普通のIHよりも“火力と温度キープ力”が強い炊き方。
お米本来の味を最大限に引き出すのが「豪熱沸とうIH式」です。
内釜3年保証とは?
「内釜3年保証」とは、内釜のコーティング(フッ素加工部分)に対するメーカー保証のことです。
通常、炊飯器の内釜は毎日使ううちにフッ素コーティングがはがれたり、こびりつきが出やすくなります。
象印ではこの摩耗やはがれに対して、購入から3年間は無償で修理・交換対応を行うという制度です。
つまり、「内釜3年保証」が付いているモデルは、
長く使っても釜の性能が維持されやすい=安心して使えるモデルということ。
おいしさだけでなく、耐久性とコスパの両面で信頼できるポイントです。
高め保温モード
「高め保温モード」は、通常の保温よりも少し高い温度(約73〜75℃前後)でごはんを保つモードです。
通常の「うるつや保温」では、ごはんの水分やツヤを保ちながら乾燥や黄ばみを防ぐように保温しますが、高め保温モードでは温度を上げることで、よりアツアツの状態を長時間キープできます。
このモードは、
-
炊きたてのような温かさで食べたい人
-
再加熱の手間を省きたい人
におすすめです。
ただし、長時間の高温保温では多少の乾燥が進むため、「すぐ食べきる量を保温したいとき」に最適なモードです。
クリーニング機能
「クリーニング機能」は、炊飯器の中を高温の蒸気で洗浄するお手入れモードです。
炊き込みごはんなどを炊いたあと、釜や内ぶたに残るにおいや汚れを、水だけで加熱して除去します。約40分ほどで内部を蒸気洗浄し、においスッキリ・清潔な状態にリセットできるのが特徴です。
洗剤を使わず手軽にお手入れできるため、「炊飯器を清潔に保ちたい」「におい移りを防ぎたい」という人に便利な機能です。
NW-SB10とNW-SA10の違い
NW-SB10とNW-SA10の違いは、発売時期と機能の進化点です。
NW-SB10は2025年発売の新モデルで、「米粉パン(グルテンフリー)」メニューが追加され、さらに内ぶたが食洗機対応になるなど、お手入れのしやすさが向上しています。
一方、NW-SA10は2019年発売の初代STAN.モデルで、基本性能は共通ですが、新機能や改良点はまだ搭載されていません。
つまり、NW-SB10は機能性と清潔さを強化した進化版、NW-SA10はベーシックな初代モデルという位置づけです。
| 違いの項目 | NW-SB10 | NW-SA10 |
|---|---|---|
| 発売年 | 2025年 | 2019年(※2020年に新色追加) |
|
米粉パン (グルテンフリー) |
あり | なし |
| 内ぶた |
洗える内ぶた (食洗機対応) |
洗える内ぶた (食洗機対応の記載なし) |
| 年間消費電力量 | 89.3 kWh/年 | 89.2 kWh/年 |
| 本体質量(約) | 4.2 kg | 4.3 kg |
NW-SB10の基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | 象印 IH炊飯ジャー STAN.シリーズ NW-SB10 |
| 発売年 | 2025年9月発売(STAN.シリーズ最新モデル) |
| 本体カラー | ブラック(-BA)/ホワイト(-WA) |
| 炊飯容量 | 0.09〜1.0L(約0.5〜5.5合) |
| 炊飯方式 | IH式(誘導加熱)/豪熱沸とうIH |
| 内釜 | 黒まる厚釜(厚さ 約1.7mm)/内釜3年保証 |
| 最大炊飯時消費電力 | 1,115W |
| 加熱構造 | 全面加熱(底・側面・ふたヒーター) |
| 主なメニュー | 白米・無洗米・玄米・雑穀米・おかゆ・おこわ・ベビーごはん・米粉パン(グルテンフリー)・ケーキ |
| 炊き分けコース | 白米炊き分け3コース(ふつう・やわらかめ・かため) |
| 保温機能 | うるつや保温(最大30時間)/保温なし選択可 |
| 操作部 | シンプルフラット操作パネル+大型液晶表示 |
| 内ぶた | 洗える内ぶた(食洗機対応) |
| 外形寸法(約) | 幅23.5 × 奥行29.0 × 高さ19.5 cm(ふた開き時:高さ42.5 cm) |
| 本体質量(約) | 4.2 kg |
| 付属品 | しゃもじ・計量カップ |
NW-SA10の基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | 象印 IH炊飯ジャー STAN.シリーズ NW-SA10 |
| 発売年 | 2019年(STAN.シリーズ初代モデル) |
| 本体カラー | ブラック(-BA)/ホワイト(-WA) |
| 炊飯容量 | 0.09〜1.0L(約0.5〜5.5合) |
| 炊飯方式 | IH式(誘導加熱)/豪熱沸とうIH |
| 内釜 | 黒まる厚釜(厚さ 約1.7mm)/内釜3年保証 |
| 最大炊飯時消費電力 | 1,115W |
| 加熱構造 | 全面加熱(底・側面・ふたヒーター) |
| 主なメニュー | 白米・無洗米・玄米・雑穀米・おかゆ・おこわ・ベビーごはん |
| 炊き分けコース | 白米炊き分け3コース(ふつう・やわらかめ・かため) |
| 保温機能 | うるつや保温(最大30時間)/保温なし選択可 |
| 操作部 | フラット天面操作パネル+液晶表示 |
| 内ぶた | 洗える内ぶた(※食洗機対応記載なし) |
| 外形寸法(約) | 幅23.5 × 奥行29.0 × 高さ19.5 cm(ふた開き時:高さ42.5 cm) |
| 本体質量(約) | 4.3 kg |
| 付属品 | しゃもじ・計量カップ |
まとめ
象印のIH炊飯ジャー「NW-SB10」「NW-VK10」「NW-SA10」は、見た目は似ていますが、それぞれにしっかりとした違いがあります。
最新モデルのNW-SB10は、STAN.シリーズらしいシンプルなデザインに加え、米粉パン(グルテンフリー)メニューや食洗機対応の内ぶたなど、使いやすさと清潔さが進化したモデルです。
一方、NW-VK10は「極め炊き」シリーズに属する上位機種で、豪熱沸とうIHによる高火力炊飯や発芽玄米・おこげメニューなど、炊き上がりの質を重視した性能を備えています。
そしてNW-SA10は2019年発売の初代STAN.モデルで、基本機能は共通しながらも、新機能や改良点がまだ搭載されていないベーシックタイプです。
つまり、デザイン性と扱いやすさで選ぶならNW-SB10、炊き上がり重視ならNW-VK10、価格重視でシンプルに使いたいならNW-SA10がおすすめ。同じ象印でも、それぞれが異なるニーズに応える立ち位置にあり、自分の生活スタイルに合わせて選ぶことで、毎日のごはんがもっとおいしく、快適になります。

