ドラム式洗濯機は衣類を乾かす乾燥機能が搭載されていますので、「洗濯物を干すのが面倒くさい」、「ふんわり仕上げたい」、「家事の時短をしたい」このような考えから購入を検討している方もいることでしょう。
乾燥に掛かる時間はモデルによって大きく異なり、乾燥時間に2倍以上の差が生じることも珍しくはありません。
時短目的や、楽をするためにドラム式洗濯機を購入したのに、乾燥がまったく終わらず待たされる結果になれば本末転倒です。
今回は2022年に販売されているドラム式洗濯機から洗濯~乾燥終了までの時間が速い順番にランキングを作成しましたので購入の参考にしてください。
目次
ドラム式洗濯機の乾燥時間はどれくらい?
ドラム式洗濯機の乾燥時間が速いランキングを確認する前に、洗濯~乾燥に掛かる時間の目安を先ずは知ることが重要です。
ドラム式洗濯機の洗濯から乾燥終了までに掛かる時間は100分~250分とされており、乾燥する洗濯物の容量によって所要時間が変わってきます。
目安としては、140分以内で乾燥できれば乾燥スピードが優秀なモデルだと判断して大丈夫でしょう。
乾燥方式の違いを知ろう
衣類を乾かす乾燥方式はメーカー毎に数種類あり、衣類の乾燥時間が速くても乾燥方式によっては衣類が傷んでしまったり、縮んでしまう可能性がありますので注意が必要です。
今回まとめたドラム式洗濯機のランキング上位には、衣類が傷みやすい乾燥方式は含まれていませんが、今後の参考に知識は付けておくことをオススメします。
▫️ドラム式洗濯機の乾燥方式
- ヒートポンプ式
- ヒートリサイクル式
- ヒーター式
- ハイブリッド式
乾燥方式は大きく分けると「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」の2つになりますが、今回は各メーカーの特徴とされている「ヒートリサイクル式」「ハイブリッド式」も合わせて4つの方式を記載をします。
ヒートポンプ式
ドラム式洗濯機で主流の乾燥方式となっているヒートポンプ式は、洗濯槽内の空気を温風に変えて循環させる仕組みとなります。
槽内の温風を循環する際に、洗濯物の湿気も同時に除湿しながら乾燥を行うため乾くまでの時間も速く、仕上がりも良くなります。
65℃前後の温風で乾燥をするため、衣類が傷みにくく電気代も抑えれるメリットが挙げられます。
ヒートリサイクル式
HITACHI独自の乾燥方式で、基本的なイメージはヒートポンプ式とにていますが乾燥時の総合評価でランク付けすると
ヒーター式→ヒートリサイクル式→ヒートポンプ式と言うように、ヒートポンプ式の方が一枚上手になりそうです。
ヒーター式よりも低温、省エネ
ヒートポンプ式よりも少し高温、少し電気代高
このような感じで認識しておくといいでしょう。
ヒートリサイクル式のメリットは乾燥時の排気方式を「水冷除湿タイプ」と「排気タイプ」から自信で設定できますので環境に合わせた運転をすることが可能です。
ヒーター式
名前の通りヒーターで洗濯槽内の空気を温めて乾燥を行う方式になります。
乾燥時の温度は80℃前後になるため、衣類が傷みやすく電気代も高くなるデメリットがあります。
一方でカラッとした仕上がりを希望する方にはオススメの乾燥方式となるでしょう。
ヒーター式の乾燥方法にはさらに大きく2つに分けることができますので解説を行います。
▫️水冷除湿タイプ
乾燥の過程で発生した湿気を冷水によって除湿する方式を採用しており、洗濯機外に温風や湿気が排出されない仕組みとなっています。
洗濯機を設置している部屋の、温度や湿度変化は起こりにくいメリットがある反面、水量増加と電気代の増加に繋がるデメリットがあります。
▫️排気タイプ
乾燥時に発生する湿気をそのまま洗濯機外へと排出する方式となり、「水冷除湿タイプ」と違い水を使う必要がなくなる反面、洗濯機を設置している部屋の温度湿度が大きく変化します。
乾燥時は換気をするように心がけた方がいいでしょう。
ハイブリッド式
SHARP独自の乾燥技術ですが、「ヒートポンプ式」をメインに運転し乾燥時の立ち上がりや仕上がりを良くするためにヒーターも活用する乾燥方式となります。
最上位モデルに搭載されている場合がほとんどなので、SHARPのドラム式洗濯機でも購入時はハイブリッド式が搭載されているか確認するようにしてください。
ドラム式洗濯機の乾燥時間ランキング
それでは洗濯~乾燥終了までの時間が速い順番に1位からまとめていますので確認していきましょう。
モデル毎に衣類を乾燥できる最大容量が異なるため、乾燥容量毎に部門を分けて記載しています。
最大容量が7kgのモデルで100分と記載されていても、5kgを乾燥する場合はもちろん乾燥時間がさらに速くなりますので購入の際は余裕を持たせて大容量を選ぶのも良いでしょう。
7kg乾燥部門
1位 TW-127XP1(97分)
2位 TW-127XH1(108分)
3位 BD-NX120G(142分)
1位 TW-127XP1(97分)
洗濯から乾燥終了までの時間が最速97分と断トツの1位を獲得したTOSHIBAのドラム式洗濯機となります。
乾燥容量が6kgだった場合は90分で終了しますので、6kg部門でも実質的な1位だと言えます。
総合的な機能面もかなり充実しており、衣類の汚れを繊維の中まで取り除く「ウルトラファインバブル」に合わせ、温かいお湯が使える「温水洗浄」、除菌・抗菌作用のある「Ag+イオン」も搭載されていますので洗浄力の高さに驚かされる事でしょう。
2位 TW-127XH1(108分)
乾燥スピード7kg部門のトップ1.2を獲得したTOSHIBAですが、2位のTW-127XH1も108分で完了させる驚きの速さを実現しています。
洗浄時はきめ細かい泡のウルトラファインバブルと銀イオン水を、洗うことが難しい衣類は「除菌乾燥モード」「除菌消臭コース」で対応することもできます。
糸くずがつまりやすい、乾燥ダクトも自動で洗浄してくれますので機会が故障するリスクも低減できる嬉しいモデルとなっています。
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3位 BD-NX120G(142分)
HITACHIは洗濯物の状況に応じてAIが自動で最適な洗濯を行います。
BD-NX120GではAI機能は搭載されたまま、乾燥容量を7kgまで可能にし、本体サイズの奥行きを短くした設計が特徴となります。
ドラム式洗濯機は奥行きが長く購入できなかったという方でも、当モデルは奥行きが62cmしかありませんので導入できる可能性は非常に高くなるでしょう。
ハイスペックモデルのドラム洗濯機が欲しかったけど、設置スペースが足りなかったという方は是非検討してみてください。
6kg乾燥部門
1位 NA-LX129A(98分)
同率1位 NA-LX127A(98分)
3位 NA-LX125A(119分)
4位 HITACHIドラム式洗濯機3種(132分)
5位 AQW-DX12M(139分)
6位 BD-SG100G(145分)
7位 ES-W114(155分)
8位 ES-WS14(170分)
1位 NA-LX129A(98分)
6kg部門では家電メーカー界のレジェンド的存在Panasonicが3位までを独占しました。
洗濯~乾燥までを100分以内で完了できるのは時間のない主婦にとっても、かなりありがたいポイントかと思われます。
乾燥時間で同率1位の下位モデル「NA-LX127A」との違いは、「ナノイーX」の搭載により水で洗わずとも、ニオイや花粉を除去できる専用コースが出来たことと
操作部分が液晶カラータッチパネルへと変わり、直感的な操作が可能になり、使い方が分からなくなった時でも取扱い説明書を液晶でいつでも確認ができるメリットがあります。
同率1位 NA-LX127A(98分)
こちらも同率1位のPanasonicドラム式洗濯機となりますが、温水機能が追加されたことにより汚れ落ちがレベルアップしています。
また洗剤・柔軟剤の自動投入機能も搭載されていますので、洗濯の度に洗剤を入れる手間がなくなり、毎回適した洗剤量を投入してくれますので、衣類の汚れも落ちやすくなり、洗剤の溶け残りで洗濯機が故障しやすくなることも防いでくれます。
3位 NA-LX125A(119分)
下位モデルから洗濯容量が、11kgから12kgまで可能になってリリースされたドラム式洗濯機です。
Panasonicドラム洗濯機のモデル内では4ランク中だと下から2番目のモデルに当たりますが、乾燥時間は他メーカーの上位モデルを凌ぐ速さとなっています。
タオルをふんわり仕上げる「タオル専用コース」が搭載されており、日々のタオル利用が癒しの一時へと変わるかもしれませんね。
4位 HITACHIドラム式洗濯機3種(132分)
BD-STX110G
BD-SX110G
BD-SV110G
6kgの部門で4位になったのはHITACHIのドラム式洗濯機が3モデル同率となりました。
モデル毎に乾燥時間以外の性能は異なりますが、HITACHIのシワが付きにくい「風アイロン」技術は全て採用されています。
3モデルを区別するポイントとしては、液体洗剤自動投入を希望するなら「BD-SX110G」を。
操作部が液体カラータッチパネルを希望するなら「BD-STX110G」というような選び方で問題ないでしょう。
5位 AQW-DX12M(139分)
アクアのドラム式洗濯機は低コストでハイスペックとコスパの良さが売りになっています。
さらに洗濯機本体の大きさも比較的小さめのコンパクト設計となっており、ドラム式洗濯機がスペースの兼ね合いから導入出来ないとお困りの片にオススメできる製品となります。
洗濯機能としては、「温水機能」「UV除菌」が搭載されており、「洗剤自動投入」「糸くずフィルター自動洗浄」という快適機能も充実しています。
日本メーカーにこだわりがないという消費者の方は是非とも検討してみてはいかがでしょうか。
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6位 BD-SG100G(145分)
とにかく大容量のドラム式洗濯機が欲しい!という方はHITACHIの「BD-SG100G」を購入してみると良いでしょう。
本体価格は20万円を切ることが良く見受けられ、ドラム式洗濯機は高額だというデメリットを払拭できるモデルになります。
乾燥時間も150分以内の完了が目安となりますので、サイズ感が問題なければオススメできる製品になります。
7位 ES-W114(155分)
SHARPのドラム式洗濯機は乾燥時間ランキングだと順位が低くなりましたが、とにかく運転音が小さいことがメリットとなる製品となります。
他社メーカーだと乾燥時の音が45dB~50dB程度になりますが、SHARPのドラムだと39dBでの乾燥運転となりますので夜中の洗濯でも周りをきにする必要がありません。
上位モデルになるES-W114は乾燥方式がハイブリッド式と珍しいタイプとなり、ヒートポンプとヒーターを組み合わせて運転を行います。
ヒーターを追加したことにより、乾燥時の立ち上がりが速くなり、カラッとした仕上がりを実現しています。
8位 ES-WS14(170分)
運転音が小さいSHARPのドラム式洗濯機となりますが、下位モデルながら「洗剤・柔軟剤自動投入」「AI機能」「乾燥ダクト自動掃除」が搭載された利便性の高いモデルとなります。
デザイン性も高くスタイリッシュな見た目に購入したいと感じる方も数多くいらっしゃいます。
SHARPの独自技術「プラズマクラスター」も搭載されていますので、浴槽のカビ抑制や、衣類の消臭・除菌が可能となります。
5kg乾燥部門
1位 NA-VG2600(195分)
乾燥容量が5kgの部門はPanasonicのNA-VG2600のみエントリーとなりましたが、乾燥時間は可もなく不可もなくといったところです。
キューブル特有のデザイン性が高いという面だけでなく、洗剤自動投入機能が搭載されていますので、洗剤の置場所にも困りません。
スマホから遠隔で洗濯機の操作ができる「スマホで洗濯」にも対応していますので、スマートな洗濯ライフを送ることが可能になるでしょう。
3~3.5kg乾燥部門
1位 ES-S7G(170分)
2位 NA-VG760(200分)
3位 HDK832A(291分)
1位 ES-S7G(170分)
通常のドラム式洗濯機が設計スペースから導入が難しいと悩んでいる場合、SHARPのES-S7Gを検討してみましょう。
幅64cm×奥行60cmの設置幅があれば置けるかもしれませんので、それだけコンパクトな洗濯機になります。
プラズマクラスターは搭載されていますし、乾燥方式はヒーター式になりますが水冷除湿方式なので室温変化は起きにくいでしょう。
乾燥容量が3kg部門では断トツの速さになっていますのでオススメです。
2位 NA-VG760(200分)
Panasonicのオシャレな洗濯機として販売されている「キューブル」ですが、こちらも小さめのサイズにはなっています。
キレイな四角形のデザインになっていますので、置場所にこだわれる方はインテリアとしても楽しみたい製品となるでしょう。
3位 HDK832A(291分)
洗濯から乾燥終了までの時間は291分と時間を要しますが、低価格ながらも洗濯水をヒーターで温める機能が搭載しれていたり、抗菌作用のある銀イオンが洗濯水に含まれていたりと洗浄能力が高いモデルになります。
設置スペースは狭いもののドラム式洗濯機を使いたく、乾燥機能よりも洗浄機能を優先して考えている方にはオススメのモデルとなるでしょう。
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ドラム式乾燥機のコストが高くて悩んでいるなら衣類乾燥除湿機もオススメ!