炊飯器を購入する場合どこに注目して選べばいいのか難しいですよね。美味しく炊ければそれだけでいいと考える方もいれば、1度でたくさん炊飯したい。お手入れが簡単のものがいいといったようにニーズは様々です。
そこで今回は、家電のまとめ記事を何千と書いてきた家電アドバイザーが5分で分かる炊飯器の選び方を解説していきたいと思います。
目次
-
5分で分かる炊飯器の選び方
炊飯器を購入する際に注目するポイントは
- 炊飯容量
- 加熱方式
- デザイン
- 炊飯メニュー
- お手入れのしやすさ
この5つになります。
下記に完結にまとめましたので読んでみてください。
1.炊飯容量
1番メジャーな炊飯容量は5.5合炊き炊飯器。その他に3合炊き、4合炊き、1升炊きと様々な炊飯器があります。
1人暮らしであれば3合~5合炊き
2人暮らしであれば5合炊き
3人以上であれば5合~1升炊き
を目安にして炊飯器を選ばれるといいでしょう。
2.加熱方式
1番メジャーな加熱方式はIH加熱方式で、その他にマイコン式や圧力IH式があります。
マイコン式は内釜の下部から熱を伝え炊飯するので、炊きムラが出来やすく味は劣りますが本体価格が安価です。
IH式はコイルを組み込ませ下部からだけでなく側面からも熱を伝える事が可能になり、炊きムラが少なくなります。
IH+圧力式は、圧力を加える事により沸騰時の最高温度を100℃以上に上昇できお米へより一層の熱を伝えれるようになった機能で旨みを引き出した炊きあがりに期待がもてます。本体価格は高価になります。
3.デザイン
正直最近の炊飯器は価格帯にもよりますが、美味しく炊ける炊飯器がほとんどです。内釜の素材とかを重要視する意見も多いですが、それよりも美味しく炊けるという前提でデザインを重要視してお買い物をした方がいいかもしれません。
本体カラーから選ぶのか、スタイリッシュなフォルムから、本体サイズ、操作部のデザインこのような観点から炊飯器を選んで見ましょう。
4.炊飯メニュー
炊飯器はただお米を炊くだけではなく、食感による炊き分け機能や、銘柄での炊き分け機能ができるモデルがあります。さらに雑穀米、炊き込みご飯、玄米、麦ご飯と様々なお米を炊ける炊飯コースが存在しているので健康志向から白米以外も食べたい方には重要視するポイント。
その他にも、調理コースやケーキ、カレー、すし、おかゆ、おこげといったメニューも搭載しているモデルがあります。
5.お手入れのしやすさ
お手入れを行う場合、内釜を洗浄するのはイメージができると思いますが、その他にも取り外して洗う部品は上蓋や蒸気キャップ等があります。毎回洗う訳ではないですがそのままお手入れせずに利用しているとカビや汚れの原因となるので注意が必要です。お手入れを簡単にするなら取り外しの部品数が少ない構造の機種をお選びするといいでしょう。
本体の設計は一直線になったフラット構造タイプがお手入れしやすくサッと一拭きするだけで清潔に保つことができオススメです。
-
もっと詳しく炊飯器を知りたい
-
加熱方式
マイコン式炊飯器
内釜の底面から熱を伝え炊飯を行う方式。炊飯器の価格は安価なものが多いので手軽に購入しやすいが、炊きムラが出来やすく味にばらつきが出ることも。さらに保温機能には向いておらず、保温時間の短さや保温時の電気代コストは高くなる傾向に。
内釜にはアルミ素材が使われる事が多く、軽い釜でお手入れがしやすいメリットがあります。
IH式炊飯器
電磁誘導加熱を使ってお米を炊く炊飯器。マイコンと違う点は底面からだけでなく、釜の側面からも熱を伝える事が出来るようになり炊きムラの少ない炊き上がりに。
お米をたくさん炊く場合でも美味しく炊けるので一般的に多く普及している炊飯器となります。
高い火力の実現が可能になることで内釜には蓄熱性を高めた多層釜を採用したモデルが多く内釜の重量はマイコン式より重くなりがちなのでチェックが必要です。
圧力+IH式炊飯器
圧力機能が加わる事により、炊飯時の最高温度を高め炊飯時間の短縮やお米の旨みを引き出す効果を発揮します。保温に関しても最長保温時間が1.5倍程長くなり通常IH炊飯器だと24時間くらいの保温が圧力IH炊飯器だと40時間にまで長くなるモデルもあります。
デメリットは本体価格が高くなりがちな点と、圧力を利用する炊飯器なので調理メニューを頻繁に使おうと考えている方は取り扱い方法をしっかり把握して扱うように心がけましょう。
スチーム+圧力+IH炊飯器
炊飯工程の追い炊き、蒸らしに高音のスチームを噴射する事で最後までしっかりとお米を加熱する事が可能に。旨みを引き出すだけでなく、お米に旨みを閉じ込める効果も発揮。保温時にもスチームを噴射することでお米の水分量を維持し、長時間保温ができる機種になっています。
真空+圧力+IH炊飯器
炊飯工程の浸しに真空を利用し、お米への水分吸着を促進。炊きあがりまでの時短に期待ができ、水をしっかり吸収したお米は熱の伝わりも内部まで伝わるので甘みのある炊きあがりを可能にします。
-
炊飯容量
一般的には、3合炊き=1~2人、5.5合炊き=3~5人、1升炊き=6人以上という基準が目安になるのですが、食べる量は個人でばらつきがあるので、余裕のある容量を購入するのがオススメ。
また必要な分を毎回炊くタイプの人と、まとめて炊飯し保温もしくは冷凍庫でストックする人とでは選び方も大きく変わりますので、実際の生活をイメージしながらご自身に合う炊飯容量を選ぶようにしましょう。
-
内釜の種類や素材
発熱効率、熱伝導率、遠赤効果、蓄熱効果
アルミ→熱伝導率→軽い→安い
鉄→発熱効率→重い→普通
炭→遠赤効果→軽い→高い
土鍋→遠赤効果→重い→高い
-
炊飯メニュー
基本的によく利用されるメニューは早炊きだと思いますが、その他にも炊飯器にはたくさんのメニューが搭載されています。
メニューには大きく分けて
- お米の食感を変える炊き分け機能。
- お米の種類(玄米、雑穀米、麦飯)の専用メニュー。
- おかずやデザートが作れる調理メニュー
に分けられます。
上位モデルになればメニューが基本的に増えていくのですが、調理メニューに関してはモデルによって上位モデルになると外れてしまう場合もあるので気をつけましょう。
-
デザイン
昔から一般家庭にある炊飯器は丸みのある楕円形が印象的な家電なのですが、最近では四角いフォルムのフラットタイプ炊飯器が普及してきています。
フラット設計になるとお手入れの際に拭き掃除が簡単になるだけではなく、インテリアとしてもオシャレに設置する事ができるのです。
また、本体カラーは白や黒から選べるようにメーカーが2種類展開しているモデルが多く、赤色や茶色から選べる炊飯器も販売されています。
-
お手入れのしやすさ
お米を炊いた後の内釜は毎回洗うのがお手入れの基本です。そのまま放置したとしても上蓋が空いた状態であればパリパリのお米が散乱するだけですが衛生的に宜しくはないですね。炊き込みご飯を作った後なんかは注意が必要で少し放置しただけでも白カビが大量発生しますので炊飯後は内釜を洗う習慣をつけておきましょう。
上記で述べたように、内釜の洗浄は毎回する作業になるので内釜は軽量タイプの方が腕への負担や落下させるリスクも減ります。
アルミ素材や炭の釜は比較的軽量になりやすく、鉄や土鍋は重量になりやすい傾向にあります。
実店舗で炊飯器を購入する際は実際に手に取ってみて重さを確認するようにしょう。
次に、炊飯器上部にある上蓋やスチームキャップ等の部品も毎回ではなくともお手入れは必要です。
取り外しして洗浄する部品は3個から4個くらいが一般的で、メーカーによっては内釜と上蓋だけの2個だけでお手入れが完了する楽ちんなモデルもあります。
調理メニューを利用したり、炊き込みご飯を作った後は釜の中に匂いがこもってしまいがちですが、クリーニング機能を搭載した炊飯器も増えてきているので、白米以外も炊飯器で調理する予定の方は必見の機能です。
-
蒸気レス
お米が炊けるまでの時間ってすごく待ち遠しいですけど炊飯工程が進むに連れてお部屋に広がるお米のほのかな香りには癒されますよね。
癒しの大元は炊飯器から大量に噴射する蒸気なんですが、この蒸気のせいで炊飯器の置き場所に困った事があったり、火傷してしまったことがある方多いんじゃないでしょうか。
最近の炊飯器では蒸気の量を少なくする機能や蒸気がまったく出なくなるモデルも販売されているので、お子様やペットがいらっしゃる方は蒸気レスの炊飯器を検討してみてもいいかもしれません。
-
メーカー特徴
ZOJIRUSHI
TIGER
Panasonic
TOSHIBA
HITACHI
MITSUBISHI
アイリスオーヤマ
-
美味しいお米の炊き方
-
炊飯器のおすすめランキング
-
まとめ
5分で分かる炊飯器の選び方というタイトルで記事を書かせて頂きましたが、ここまで読んでくれた読者様は30分程見てもらっているかもしれませんね。
最近の炊飯器は高性能なものが多いので基本的にデザインやお手入れ方式に重点をおき購入を考えてみてもいいと思います。
しかし1点だけ間違えてはいけないのは、加熱方式のマイコン、IH、圧力IHに関しては優先度を1番高くして頂いて、安価で購入するならマイコン炊飯器。安定して美味しいご飯を食べたいならIH炊飯器。せっかくなら良いものを、時短で炊飯したいなら圧力IH炊飯器。
この基準をご自身で明確にしてから、デザインやお手入れ面を重視して検討してみてくださいね!